JOB & PEOPLE職種紹介&インタビュー

JOB &PEOPLE職種紹介&インタビュー

先輩B製造部
開発室

400以上の工程を経て完成する1本の眼鏡フレーム。では、つくり上げるためにどんなパーツが必要か。そのパーツは何を材料にすればよいか。そして、どうやって組み立てればアイデアが理想通り結実するのか。開発室は、工場全体の「流れ」を支える“要”となる存在です。全体のものづくりストーリーを緻密に構築するために、全体の工程について知り尽くしていることが求められます。

Q.1

現在の仕事内容を
教えてください。

眼鏡フレーム全体の設計を担当しています。まず、試作チームがサンプルフレームの製作を行い、大まかなデザインができあがります。そして、私の仕事は営業からのGOサインを受けた時点で既に走り出しています。最初に、開発室メンバーや各工程のスタッフとともに工期なども踏まえつつ道筋を描きます。その上で、フレームの具現化を目指す際にどんなパーツが必要かを考え、各部品づくりのための図面を作成。各工程スタッフとやり取りを繰り返しながら、金型や作業を補助する治具を造ります。部品の設計図が完成したら、次は、全パーツを入れた組み立て図面の作成です。全ての始まりがこの部署にあり、また、全工程を把握していないと果たせない仕事です。

Q.2

どんなことに
やりがいを感じますか?

一つひとつ課題をクリアしていく達成感です。設計の仕事は、商品を完成像へ近づけていく作業になります。自分の考えや各工程スタッフの意見を集約しながら、課題を着実に進めていく工程は、困難ですが非常に面白いです。もちろん、思っていた仕組みができなかったり、異なる仕上がりになったりすることもあります。その際は、「設計自体に問題があるのか」「治具の精度が合っているか」など、何が間違っているのかをとことん探っていきます。大変ですが、壁を乗り越えて、完成像通りの商品が出来上がると嬉しさは大きいです。

Q.3

入社のきっかけについて
教えてください。

もともと電機メーカーで働いていた経験があり、新しい職場でも、ものづくりの仕事がしたいと考えていました。そんな時、増永眼鏡で電気・電子分野エンジニアの募集があることを知ったのです。眼鏡に関しては無知でしたが、福井に眼鏡産業を築いた会社として社名は知っていました。自分の知識や技術を少しでも活かせたらと思い、応募しました。

Q.4

では、最初は、
電気・電子分野の技術を
活かす部門に
就かれたのですね。

はい、そうです。設計部門の強化人材として採用されました。当時は、試験研究部という部門で、眼鏡型ウェアラブル端末を中心に携わっていました。具体的な商品内容としては、まばたきを促す機能の付いた「Wink Glasses(ウインクグラス)」や、ワンタッチでレンズカラーの濃度を変えられる「SHUNKAN(瞬間)サングラス」などでした。時代に合わせ、眼鏡づくりも進化しています。つくる商品をアップデートするためには、造り方をアップデートしなければいけません。そのために、全体の要となる設計領域の仕事の役割は非常に重要です。

Q.5

職場の設備や体制について、
どんな印象を持ちましたか?

社内設備は、必要に応じて整えられていきます。100年を超える伝統がある、というと古い会社のように聞こえますが、実際に働いてみて、常に新しいことに取り組んでいる会社だと実感しました。歴史があるからこそ、積み上げた品質の上でさらなる追求をする責任があるのだと思います。企画から販売まで眼鏡づくりの全ての工程が備わっていることも、新しい商品を生み出す環境としてふさわしいと感じます。各工程におけるチェックが迅速にできるので、必要な検証作業が随時行えます。

Q.6

これから入社する後輩に
メッセージをください。

AIを含め、指示ひとつで様々な作業が簡単に行えてしまう現代ですが、私たちの行っているものづくりは、そう簡単ではありません。「人が手を動かしてつくる」ことでしか生み出せないモノやコトがたくさんあるのです。増永眼鏡には眼鏡づくりというものづくりの全てがあります。ぜひ、一度見学に来てください。興味が湧くはずです。